Ku Na'uka Theatre Company
日本-インドネシア合同作品 ガラシ×ク・ナウカ


◇ 本公演は終了いたしました ◇
ご来場ありがとうございました
『ムネモシュネの贈りもの 〜「記憶」をめぐる物語〜』MNEMOSYNE
脚 本 : ユディ・タジュディン&宮城聰&モハマド・ウゴラン・プラサド&大西彩香
演 出 : ユディ・タジュディン

  2006年6月11日(日)〜6月18日(日)
  ザ・スズナリ

ガラシケイコバエイド、お礼と中間報告

昨日『ムネモシュネの贈りもの』公演を終え、本日6月19日午前11時、ガラシ一行はデンパサール経由でジョグジャカルタへ向け飛び立っていきました。今夜のうちに、彼らは家族と会い、ジョグジャカルタのコミュニティに戻ります。
皆様のあたたかいご協力で、「ガラシケイコバエイド」は今朝までに
1,129,802円
に達しました。

ひとびとが芸術を必要とする度合いにもしもいくらかの差があるとするなら、おそらくは「無力感の中にある人々」にとってこそ、それはもっとも必要なのではないかと思います。(対イラク開戦直後のアメリカに公演に行った際、思ったこともそれでした。)言い換えれば、一見「芸術どころではない」と見えるような状況でこそ、いっそう芸術の意義があるのではないでしょうか。
周囲がすべて倒壊し、その仮設住居のためにすべての資材を提供してしまったというガラシアトリエが、そのような状況のなかでこそ、いちはやく再建されることを願って。
出発前の成田空港で、皆様から集まったエイドを直接ユディ・タジュディン氏に渡しました。

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震災の翌日に『ムネモシュネの贈りもの』の創作続行を決断した時のユディの言葉どおり、ジョグジャカルタの復興には長い時間がかかるかもしれません。ガラシケイコバエイド、ひきつづき身の回りの方に広めていただければまことに幸いです。

まずはお礼とご報告まで。

ク・ナウカ シアターカンパニー
宮城 聰


<ガラシケイコバエイド>
三菱東京UFJ銀行 永福町駅前支店
普通 0340353
ク・ナウカ シアターカンパニー 代表 宮城聰
〈この口座はガラシケイコバエイド以外には使用いたしませんが、念のためお振り込みに 際しましては振り込み人のお名前の前にガラシエイドと付けてお振り込みくださいませ〉

■ジャワ島地震と『ムネモシュネの贈りもの』について■

5月27日朝、テアトル・ガラシの本拠地であるジョグジャカルタ近くを震源としてジャワ島中部を襲った地震の災禍は徐々に明らかになり、第一報からユディ・タジュディン氏たちが予想したよりも大きな被害が出ていることがわかってきました。
そのため、28日夕方にユディ・タジュディン氏と宮城聰が会談し、『ムネモシュネ』創作を切り上げてガラシメンバーが帰国するか、それとも予定通り創作をつづけるか話し合いました。
宮城は、テアトル・ガラシの使命として「地域の復興に寄与すること」を作品の上演より優先するという考え方があるだろうと想像し、「ここで『ムネモシュネ』の上演をとりやめるとしてもそのダメージは煎じ詰めれば経済的なことで、それは本質的なダメージではなく、われわれの協力関係は今後も長く続くだろう」と伝えた上で、いろいろな選択肢があるからまずガラシメンバーで議論してくれるよう頼み、彼らの判断を待ちました。
そして彼らの出した結論を踏まえ、稽古場全員でミーティングを持ちました。
彼らの結論は、予定通り創作を続ける、というものでした。
ユディ・タジュディン氏は、ふたつの側面から考えたと語りました。ひとつは「家族の一員」として。もうひとつは「地域社会の一員」として。
――まず、とぎれていた電話がつながり、全員が家族と連絡が取れて、みな無事であることが判明した。日本に来たメンバーの家は壊れていなかった。そして家族や国の友人に相談したところ、家族や被災したメンバーについては親戚やジョグジャカルタに残った劇団員たちが面倒を見るから、日本での創作を最後までやってきていいよ、と言ってくれた。
6/18までの3週間は短くないが、地震の復興はもっともっとはるかに時間のかかる仕事だ。だから、『ムネモシュネ』を完成させるという仕事をなし終えたあとでジョグジャに戻って地域のために働くことで、地域社会の一員としての責任も果たすことが出来るだろう。自分たちは『ムネモシュネ』にも責任があり、両方の責任を果たせる道を選択したい。――
こうして私たちは『ムネモシュネの贈りもの』を予定通り上演することに致しました。

しかし、テアトル・ガラシの稽古場兼事務所は、地震で倒壊してしまいました。そこでわれわれはガラシのアトリエを再建するために、すこしずつでもお金を出し合おうと考えました。
近日「ガラシケイコバエイド」用の郵便振替口座をつくり、そこに集めてゆく予定です。もしそのお気持ちを持って下さいましたなら、ク・ナウカのサイトでも口座をお知らせ致しますので、ご協力いただければと存じます。

ガラシケイコバエイドについて

5月27日早朝にインドネシアジャワ島中部のジョグジャカルタ市沖合で発生した地震から5日がたちました。 報道では、死者6千人、負傷者1万人以上、全壊または半壊した建物は4万5000軒以上にも上ると伝えています。 全壊したテアトル・ガラシの稽古場は、まさにこのジョクジャカルタにありました。 ク・ナウカではこのたび、このガラシのアトリエを再建するために、すこしずつでもお金を出し合おうと考え、 「ガラシケイコバエイド」を設けました。お気持ちを持って下さるかたがいらっしゃいましたら、 この募金にご協力いただきたく、HPにてご案内させていただくことにいたしました。 みなさまのあたたかいご協力を、心よりお願い申し上げます。

ク・ナウカメンバー一同


<ガラシケイコバエイド>
三菱東京UFJ銀行 永福町駅前支店
普通 0340353
ク・ナウカ シアターカンパニー 代表 宮城聰
〈この口座はガラシケイコバエイド以外には使用いたしませんが、念のためお振り込みに 際しましては振り込み人のお名前の前にガラシエイドと付けてお振り込みくださいませ〉


『ムネモシュネの贈りもの〜「記憶」をめぐる物語〜』の、 出演者による稽古場日記ページができました。公演よりひとあしはやく、白熱する稽古場の様子を みなさまにおとどけいたします。ぜひお立ち寄りくださいませ。
ムネモシュネ稽古場日記

美加理、野原有未、本多麻紀、大内米治、大道無門優也、石川正義、
横須賀智美(流山児★事務所)
Bernadeta Verry Handayani、Citra Pratiwi、Jamaluddin Latif、
Sri Qadariatin、Theodorus Christanto、Mohamad Ugoran Prasad

2006年6月11日(日)〜6月18日(日)

※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前
ザ・スズナリ
前売:
4,000円
当日:
4,500円
ユースチケット:
2,500円
(25歳以下、劇団予約のみ、枚数限定)

※『ワクトゥ・バトゥ』とのセット券:5500円(劇団予約のみ、枚数限定)
※ユースチケットは劇団のみ取扱
※当日券の有無は、劇団までお問い合わせください
ク・ナウカ  03-3779-7653

主催  特定非営利活動法人ク・ナウカ シアターカンパニー
共催  独立行政法人国際交流基金
助成  財団法人セゾン文化財団