マクベスを破滅に誘い込んだ魔女たちとはいったい何の比喩なのか? マクベスは何から復讐されたのか?

――シェイクスピアの悲劇中もっとも緊密な構成とスピーディな展開を持つ傑作を大 胆な解釈で読み解くク・ナウカの新作。
「男らしさ」の幻想を振りかざすマクベス夫人をマクベス自身の心が生んだ分身と見 なし、また「魔女」を生まれることなく流された赤子と見なす。さらにマクベス以外 をすべて女優が演じる、挑発的なステージ。
「森が動いたときマクベスは滅ぶ。女から生まれない人間がマクベスを滅ぼす」…自 然と生命への冒涜がマクベスを滅ぼす、それはまさにいま目の前にある世界。
ク・ナウカが容赦なく描き出す、神無き時代の『マクベス』。

 

 

 

 
戻る