ク・ナウカは99年6月、劇団としては全国で初めて「特定非営利活動法人(NPO法人)」の認可を得て、「営利を目的としない法人」としての運営を行っています。現代社会に生きる人々がそれを必要とするような演劇作品をつくることがわれわれの目的であり、劇団の収入源として俳優をマスコミに派遣する業務はおこなっていません。日常の稽古には公共施設を使用し、活動費の一部は公的助成金によりまかなわれています。出演者の支払う団費や本公演でのチケットノルマはありません。入団から二年目以降は、役の付いた俳優には「最低限の生活を保障する」という観点から出演料が支払われるようになります。ク・ナウカの俳優は現代の托鉢僧です。決して金持ちにはなれませんが、純粋に創作活動に没頭できます。
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